日程:
2013年7月26日(金)
場所:
那須烏山 石の蔵
メンバー:
Eric Alexander(ts,p), Harold Mabern(p,vo), Nat Reeves(b), Joe Farnsworth (ds)
埼玉に出張だったが、思ったより早く終わったので2ステに滑り込めた。一番前のドラムに近い席が空いていたのはラッキ−。
エリックはブラックスーツにネクタイだが、他はかなりラフな格好だ。会場に着いて、へんな外人のおやじがいるなと思ったら、ジョー・ファーンズワースだった。
選曲はオリジナルとスタンダード。テナーは文句なくうまい。バンドのフンイキとはちょっとずれた、バップとコンテンポラリーがうまくブレンドした、おしゃれなカンジだ。当たり前だがリズムがいい。ピアノは、低い椅子にななめに座り、ねちっこい演奏だ。滅多にペダルを使わない。ブルージーというかアーシーというか、そういった印象だ。まあ、ルックスからそう感じるところも大きいかも知れない。ベースはステディでタイト。ドラムは、CDからは現代のドラマーとしてはバップ寄りだなという印象だったが、これまた、実際に聴くと(見ると)どバップだ。なんかアプローチがルーズなんだけど、リズムは良くて、パルスが感じられる。テクニック的にうまいってカンジではないが、やっぱり一流なんだろうなあという印象だった。
しかし、なんというか、一言で言うと「大衆芸能」というカンジ。エリックは、なにかと客をいじる。客にフレーズをなぞることを強要するのは、チック・コリアみたいだ。バラードが始まると、ベースは老眼鏡をかけ、ドラムはシンバルケースをもぞもぞと探して、ブラシを取り出す。スティックケースが無いのね。ラストはラテンの曲で、ドラムソロではキックのフロントヘッドを叩き、スネアを手に持って立ち上がり、最後はエリックと一緒にスネアを叩きながら退場した。アンコールの拍手で戻ってきたエリックは、交通整理用の赤く光る誘導灯だけを持って、楽器を持たずに帰ってくる。エリックはそのままピアノに座り、ピアノのハロルドがマイクを握り、アンコール曲はシカゴ・ブルースだ。
そんなわけで、予想外の展開だった。少なくとも「ニューヨークのおしゃれなバンド」ではない。他の聴衆はどう思ったのだろうか。
楽器のコーナー
SONOR FORCE 2003 20BD, 12TT, 14FT, 14SD
お店のセット
Zildjian A Sweet Ride 21
自前はこれだけ。確認できなかったが、ジルジャンのサイトによるとこれ。8本のシズルが付いていた。新しいロゴのAジルジャン。